スズメの飼育は許可が必要なの?勝手に飼育した場合の罰則について!

公園や街中など、
比較的どこでも見かける
身近な鳥のスズメ。

小さくてコロンとした体と
かわいい鳴き声は
見ているだけでも癒されますよね。

そんなスズメですが、
繁殖の時期になると巣から落ちたヒナを
見かけることがあります。

できれば保護して飼育したくなりますが、
スズメは勝手に飼ってもいいものなか、
気になりますよね。

今回はスズメを飼育する時に
必要な許可や罰則、
飼育するのにあると便利なアイテム
など
詳しく紹介していきたいと思います。

スズメの飼育は許可が必要な理由とは?

ペットショップで販売されている
インコや文鳥などは、
コンパニオンバードと呼ばれ、
ペットとして改良された種類です。

ですがスズメをはじめとする
野生の動物は「鳥獣保護法」という
法律で守られていて、

勝手に狩猟や捕獲はもちろん、
飼育をしてはいけない決まりになっています。

もし怪我をしていたり、
巣から落ちたスズメを保護、
飼育したりする場合は、
住んでいる自治体の許可を得る必要があります。

また野生の生き物には
ペットの鳥にはない菌を
保有している場合があり、

保護することで人を媒介して
他の動物に感染させてしまう恐れもあります。

野鳥を診察できる病院も少ないため、
まずは自治体に連絡し、
診察できる病院を探しましょう。

スズメの飼育を許可なしに行った場合はどうなる?

スズメは野鳥ですので、
許可なしに飼育した場合は
法律違反となり罰則があります。

もし許可なしに飼育している途中で
スズメの具合が悪くなり、
動物病院に連れて行った場合、
診察を拒否されることもあるようです。

スズメの飼育を許可なしに行った場合の罰則は?

スズメの飼育を
許可なしに行うと
鳥獣保護法違反により
罰則が与えられます。

この罰則は、

  • 1年以下の懲役
  • 100万円以下の罰金

のどちらかが科せられます。

ですが例外もあります。

スズメは狩猟鳥獣になっているため、
狩猟免許を持っている人で、
鳥獣保護区や休猟区以外の場所なら
スズメを捕獲することもできます。

狩猟免許を持っていても、
禁止されている場所や捕獲方法で
スズメを捕獲した場合は違反になるので、
注意してくださいね。

スズメのヒナを飼育するのに必要な5つのアイテムは?

スズメを保護して飼育する場合、
ヒナを保護する場合が多いかと思います。

自分で餌を取れないヒナの場合、
給餌や保温をすることが
重要なポイントとなってきます。

次の章からは、
スズメのヒナの飼育におすすめの
アイテム5つを紹介していきます。

1.巣箱

まず1つめのアイテムが巣箱です。
自分で上手に立つことができないヒナは、
この巣箱でほとんどを過ごすことになります。

平らな巣箱では足を痛める可能性があるので、
お椀型の容器や、
小さめの段ボールなどがおすすめです。

2.タオル

2つめのアイテムはタオルです。

タオルは巣箱の中に敷くと
保温の役割も果たしてくれます。

またクッション性も生まれるので、
スズメの足や体に
負担がかかりにくくなります。

フンや餌の食べこぼしなどで汚れるので、
替えのタオルもいくつか用意しておきましょう。

3.ティッシュやキッチンペーパー

3つめは、
ティッシュやキッチンペーパーです。

野生のスズメの巣の中には、
羽毛や藁などが敷き詰められています。

それを再現するためにも、
ティッシュやキッチンペーパーを
裂いて入れてあげるとよいでしょう。

4.保温材

4つめのアイテムは保温材です。

鳥の体温は40度前後あり、
毛が生えそろっていないヒナは、
自分で体温を維持することは困難です。

本来では親が温めて保温するのですが、
保護して親がいない状態の場合は
私たちがその親の代わりに
保温してあげる必要があります。

保温には電気スタンドや湯たんぽ、
ペットボトルにお湯を入れて
タオルでくるんだものが使えますが、
温度管理が難しい面があります。

できれば設定温度になると電源がオフになる
サーモスタット付きの保温電球がおすすめです。

保温は熱いときにスズメが逃げられるように
巣箱の片側だけを温めるようにしましょう。

5.脱脂綿

スズメのヒナを飼育すために
必要なアイテム5つめは、
脱脂綿です。

保温をしていると
どうしても空気が乾燥してしまいます。

乾燥のしすぎは
ウイルスや細菌が活性化してしまい、
体力のないヒナが感染する恐れがあります。

乾燥を防ぐためにも、
水で濡らした脱脂綿を、
巣箱の隅などにおいて
乾燥を防ぐようにしましょう。

スズメを飼育する際に与える餌とは?

こちらの動画は保護したヒナに
餌を与える様子を撮影したものです。

野生のスズメはおもに、
昆虫や雑草の種、
木の実などを食べています。

ですがヒナの場合は、
これらの餌を自分で食べるのは難しいので、
すり餌を与えるのがおすすめです。

すり餌とは米ぬかや大豆などを
粉末にした植物性の上餌と、
魚のフナを粉末状にした
動物性の下餌を混合した餌です。

すり餌には下餌の配合の割合で
3分や5分などの種類がありますが、
昆虫を食べるスズメには
7分のすり餌を与えるようにします。

すり餌と一緒に
ペットショップで販売している
ミルワームも合せて与えると良いでしょう。

まとめ

今回はスズメの飼育に許可が必要か
勝手に飼育した場合の罰則などについて
紹介してきました。

スズメをはじめとする野生動物は
鳥獣保護法で守られ、
許可なく捕獲や飼育することはできません。

もし巣から落ちている雛や
ケガをしているスズメを見つけたら、
保護する前に住んでいる自治体に
連絡をして確認をとりましょう。

スズメのヒナを保護した場合は、
巣箱や体温を維持するための
保温器具が必要になります。

また餌はすり餌やミルワームを
与えるのがおすすめです。

スズメが餌を食べようとしない場合は、
様々な原因が感がられます。
こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
⇒スズメが餌を食べないのはなぜ?食べようとしない原因と解決方!

保護するにも飼育するにも
まず自治体に確認することが大切です。
法律違反にならないように十分注意して
行動するようにしましょう。


にほんブログ村 鳥ブログへ


スズメ
とりさんといっしょ