インコがしゃべる理由!知能や野生かどうかは関係ある?【徹底解説】

小動物の中でも特殊なのが、
人の言葉を覚えておしゃべりしたり
日常音をそっくり真似することができる
鳥という動物ではないでしょうか?

ペットショップや動物園などでも
おしゃべりできるインコが人気を博して
話題になることがありますね

ペットとして多く飼われているインコは
特に賢く人懐っこい習性もあり、
おしゃべりをすることが多いんです。

筆者も地元のペットショップにいたヨウムと
挨拶するのを、毎回とても楽しみにしていた
思い出があります。

しかし、一体どういった仕組みで
人の言葉を話せるのでしょうか?

他の動物との違う点や、
野生のインコも話すのか、など
意外と知らないインコのおしゃべり事情を
徹底解説していきます!

インコはなぜ喋る?4つの理由まとめ

動画サイトやSNSでもよくみかける
おしゃべりするインコちゃんたち。
とっても不思議ですよね。

こちらの動画のように、鏡の中の
自分に向かってずっとおしゃべりしている
インコちゃんもいます。

他の動物は言葉を話せないのに、一体なぜ
インコは流暢におしゃべりできるのか?

その理由となる主な特徴を
4つ紹介していきましょう。

1.舌が発達している

まず、秘密はその舌にあります。

実はおしゃべりをする鳥の舌と
人間の舌は少し似ているんです

どちらも共通しているのが、
舌が分厚くて良く動くように発達している、
という点があります。

鳥の中でも特に舌が肉厚で人と似ている
ヨウムや九官鳥なんかは、
より流暢にお話しができるんです

2.喉の構造が人間と似ている

人間が様々な複雑な発音ができるのは、
声帯などといった声を発するための器官が
発達しているためです。

人間ほどではないにしろ、実は
鳥にも「鳴管」と呼ばれる優れた発声器官が
肺のすぐ上にあり、人間と同じように様々な
音を発することができるようになっています

さらにその発達の経緯も、
人間と鳥の共通点として挙げられます。

というのも、いずれも
「生まれてすぐは動けないため、
親にエサをねだることで成長できるから」
という説があります。

このねだるというのを、
鳴き(泣き)声を挙げるという行動で示すため
発声器官が発達しているということですね。

3.真似をする習性がある

インコは通常、数羽~数百羽の群れで
生活する習性があります。

その群れの中で生活するには、
様々な鳴き声を使い分けて会話を
しなければならないんです

なので本能的に雛の時から
親鳥やまわりの鳴き声という言語を
真似して覚えていきます。

自然界ではまわりは同じインコたちですが、
ペットとしてのインコにとっては
まわりは人間が多いです

そのため、人間の言葉を真似して
おしゃべりをするようになるんですね。

4.飼い主とコミュニケーションがとりたい

先述した「真似をするという習性」に
あったように、インコは周りの鳴き声や音を
コミュニケーションのための言語と認識して
真似して覚えます。

そして、仲間や親鳥と会話をしたがります。

そうなんです、インコが言葉を覚えるのは
仲間であり親鳥である、飼い主のあなたと
会話がしたいからなんです

インコは比較的好奇心が旺盛な子が
多いので、積極的に人間に接しようとします。

飼い主から話しかけられたり、
家族で会話しているのを聞くことで、
「自分も会話に混ざりたい!」と思って
一生懸命人の言葉に耳を傾けるんです

言葉を覚えてもらうためには
ある程度懐いてもらう必要があるので、
こちらの記事も参考にしてみてください。

⇒インコがなつく方法!仲良くなれる10種類まとめ【徹底比較】

もちろん、複数羽で飼っていると
身近に鳥の言葉である鳴き声を頻繁に聴くので
人間の言葉は多少覚えづらい傾向があります。

他にも、個体差や性別の違いが
おしゃべりするか否かに左右するので、
必ずしもすべてのインコが
話せるわけではありませんのでご注意を

インコの知能は高い?

人間とインコの共通点、そして
覚えやすい習性について紹介しましたが、
そもそもインコは知能が高い動物
と言えるのでしょうか?

物覚えが悪いという意味で『鳥頭』
という表現があるほど、鳥というと
記憶力が悪いというイメージがあります。

しかし種類によっては知能レベルが高い
インコもいて、代表的なのは『ヨウム』です。

その知能レベルは、人間の5才児に匹敵する
とも言われていて、言葉の意味まで
理解しているのではという説もあります

野生のインコは喋るの?

説明してきたように、インコが言葉を覚えるのは
「仲間や親鳥とコミュニケーションをとるため」
ということが理由でした。

なので、野生のインコが人の言葉を覚える
可能性はほぼゼロです

例外的な事例として、
オーストラリア都市部で人の言葉を話す
インコやオウムが一時急増したそうです。

原因として考えられたのは、天災か何らかの
理由でペットとして飼われていたインコが
逃げ出してしまって、都市部で一部野生化
していた同種の群れに合流したということ。

かなり稀なケースではありますが、
ペットが野生化してしまうのは日本でも
既に問題となっているので
注意してあげてくださいね。

まとめ


出典 kotori-to-ojisan.net/

いかがでしたか?
人間と構造が似ている器官があったり
その発達の理由も似ているという説まであって、
実は意外な共通点が多かったんですね

人の言葉をそっくりマネできるのは
鳥くらいしかいません。

インコの中でもおしゃべりが得意かどうか、
種類によっても違いがあるので
こちらも是非ご覧ください。

⇒インコでしゃべる種類はどれくらいいる?一覧でまとめてみた

種類以外にもその子の性格や
得手不得手もあるので、必ずインコやオウムが
話せるとは限りません

ですが、ペットと人の言葉で
コミュニケーションを取れるなんて
少しファンタジーで楽しいですよね。

既に愛鳥を飼っているあなたも
これから飼おうかなと思っているあなたも、
こういった背景を知っていると
なお一層絆が生まれそうですね。


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