3月の終わりごろから
子育てのために渡ってくるツバメ。
日本に来てすぐに家の軒下などに
巣を作りはじめますが、
雛が生まれるとフンの被害も多くなり、
衛生的に問題になることがあります。
そこで人工的な巣を意図的に用意して
巣を作る場所を誘導することができますが、
人工の巣はどうやって作るのか
わからない人も多いかと思います。
今回はツバメの巣を作るための
道具や材料や巣の作り方などを
初めての人にも
わかりやすく解説していきます!
ツバメの巣の作り方を4つの手順で解説!
まずはツバメの巣の作り方を
4つの手順に分けて紹介していきます。
この手順を踏むことで
本物の巣のような質感が出て
ツバメが安心して巣を
使ってくれるようになります。
1.コルク粘土を練る
まずはじめにコルク粘土と
藁を一緒に練ります。
この時すべての粘土を使わずに、
仕上げ用に少量のコルク粘土を
取り分けておくのがポイントです。
粘土が固い場合は、
少し水を加えると
柔らかくなり練りやすくなります。
2.巣の形を作る
次に巣の形を作りますが、
上手に成型するために
お椀型の使い捨て容器などを
利用するときれいに形が作れます。
粘土を型に入れたら、
厚さが1.3cm程度になるように
粘土を伸ばしていきましょう。
取れやすくするためにも、
ラップを容器に被せてから
粘土をいれるのがおすすめです。
3.巣の表面に模様を付ける
成形しただけの巣は表面がつるつるで
巣のように見えないため、
巣の表面と内側に模様を付けます。
模様を付けることで
人工的な巣の感じが少なくなり、
ツバメが安心して
巣を使ってくれやすくなりますよ♪
4.粘土を付けてより巣らしくする
最後にとっておいたコルク粘土を
デコボコした質感が出るように
表面などに付けて形を整えていきます。
この時作った巣の表面に
水で溶かしたテラコッタ粘土を塗ると、
より自然な風合いを出すこともできます。
またテラコッタ粘土には、
コルク粘土独特のニオイを
抑えてくれる効果もあり、
ツバメも警戒しにくくなります。
あとは風通しの良いところなどに置いて
乾燥させれば完成です!
ツバメの巣作りに必要な6つの材料を紹介!
ここまで人工的な
ツバメの巣の作り方を
紹介してきましたが、
実際にはどんな材料が必要なのでしょうか?
次の章からは、
ツバメの巣作りに必要な6つの材料について、
詳しく解説していきましょう。
1.コルク粘土
まず1つめの材料が
巣作りのメイン材料とも言える
「コルク粘土」です。
原材料はワインの栓や、
コルクボードなどでもお馴染みの
コルクを使用しています。
自然乾燥させると、
コルクの質感そのもので、
乾燥後も軽量になるのが特徴です。
手芸店やホームセンターなどで
購入することができます。
2.藁
2つめの材料が「藁」です。
自然界のツバメは土と藁を
混ぜて巣を作りますが、
これは繋ぎの役割もあります。
自然の巣の雰囲気を出すためにも、
ぜひ藁を使いましょう。
また藁が用意できない場合は、
ペットショップで販売している
巣草を利用するのおすすめです。
3.型にする器
キレイな巣の形を作るために
「型にする器」を利用します。
巣の材料になるコルク粘土は
乾燥すると縮む習性があるので、
器は内寸の直径が14cm、
深さが6cmくらいのものを
選ぶのが良いでしょう。
容器は使い捨ての
プラスチック製のものなど、
何でもOKです♪
4.スプーン
4つめの材料は「スプーン」です。
スプーンは作った巣に
自然なデコボコ感を出すために
使用します。
コルク粘土で作った巣の内側と外側に、
粘土を押し上げるように下から上へ
スプーンで模様を付けていくと、
自然の巣のような風合いになります。
5.お水
5つめの材料は「水」です。
コルク粘土と藁を練るときや、
テラコッタ粘土を巣の表面に
薄めて塗るときなどに使います。
あまり最初から水を混ぜ過ぎてしまうと
粘土が緩くなり過ぎることもあるので、
少しずつ混ぜるようにしましょう。
6.ラップ
6つめの材料は「ラップ」です。
ラップは成型をするときに、
器と粘土がくっついてしまうのを
防いでくれる役割があります。
器にラップを敷いてから
粘土で成型すれば、
そのままラップごと持ち上げて
器から取り出すことができます。
ツバメの巣を作る際に知っておくべき3つの条件は?
こちらの動画は、
ツバメが巣作りから子育てまでの様子を
撮影したものです。
実はツバメは
どこにでも巣を作るわけではなく、
作る場所には
ある共通した部分があります。
ツバメが巣を作る3つの条件を
次の章から詳しく解説していきましょう。
1.人通りが多い場所
まず1つめに、
ツバメは人通りが多い場所に
巣を作る習性があります。
人通りや車通りが多い場所は
ツバメの外敵となる猫や
ヘビなどが少ないことを
ツバメは知っています。
そのため人の出入りがある家の玄関や、
道路に面した軒下などに、
巣を作る傾向があるようです。
2.滑らかな壁がない場所
ツバメが巣を作る時、
ツルツルした壁には巣を作りません。
これはツバメの巣の材料である土などが、
滑らからな壁には付かずに、
巣を作れないことが関係しています。
そのためツバメが巣を作る場所は、
凹凸のある外壁や
木の柱がある家の軒下などに
作ることがほとんどです。
3.風通しの良い日が当たり過ぎない場所
3つめにツバメは風通しが良く、
日が当たり過ぎない場所に
巣を作る習性があります。
人も同じですが風通しの良さは、
雑菌の繁殖などが少なくなり、
健康的に過ごすことができます。
またツバメが子育てをする季節は
日差しが強い夏なので、
日当たりが良すぎると暑くて
雛が死んでしまうこともあります。
そのため巣を作る場所は
風通しが良いところで、
日が適度にあたる場所を
好んで巣を作ります。
まとめ
今回はツバメの巣の作り方や必要な材料、
ツバメが巣を作るための
3つの条件について紹介してきました。
巣の材料には軽さと
自然の風合いを出すために、
コルク粘土と藁を混ぜて使用します。
また仕上げにテラコッタ粘土を
水で薄めたものを表面に塗ると、
コルク粘土の独特のニオイも消せて
見た目も自然な仕上がりになります。
ツバメの巣作りの時期や
作られやすい家の特徴などは
こちらも記事で詳しく紹介しています。
⇒ツバメの巣作りの時期はいつ?作られやすい家の特徴についても解説!
ぜひ今回の記事を参考に、
ツバメの巣を手作りしてみてくださいね♪