小さくてコロンとした姿がかわいいスズメは、
街中や公園でよく見かける鳥でもあります。
そんな私たちの生活圏で生息するスズメは、
家の軒下やベランダなどに
巣を作ることも多く、
フンや寄生虫などが問題になることも。
特にペットや小さな子供がいる家は
フン害による病気も気になりますよね。
スズメに巣を作らせないためには
どうしたらよいのでしょうか。
今回はスズメに巣作りを
させないための方法や、
対策について紹介していきます。
スズメの巣の対策のための3つの方法とは?
こちらの動画は、
スズメが巣作りする様子を
撮影したものです。
スズメは3月から9月くらいにかけて
繁殖行動をします。
繁殖期にペアになったオスとメスが
一緒に巣作りを開始するのですが、
住宅街などに普通にいるスズメは
軒下やベランダに巣を作るケースがあります。
家に巣を作られるとフンの被害や、
ダニなどの寄生虫が心配になりますよね。
スズメに巣を作らせないためには
どうしたらよいのでしょうか。
次の章から詳しく紹介していきましょう。
1.嫌がるモノを置く
まず1つめに、
スズメの嫌がる物を置く
方法があります。
スズメは体が小さく、
自然界ではカラスやタカなどの猛禽類、
ヘビなどが天敵になります。
これらの動物のモチーフや
おもちゃなどを、
巣を作られやすい場所に設置しておくと、
怖がって近づかなります。
ヘビなどのおもちゃは、
百均などで売っているものでも
効果があるようです。
2.音で近づかせない
2つめに、
音で近づかせない方法があります。
センサーでスズメが近づくと、
カラスなどの天敵の鳥の鳴き声がするものや、
超音波で追い払うタイプがあります。
またピストル型のもので
大きな音を出して追い払うグッズもありますが、
音の出るグッズは近隣の迷惑になる場合もあり、
取り扱いには十分注意する必要があります。
3.侵入を防ぐ
3つめに、
巣を作りそうな場所への
侵入を防ぐ方法があります。
ベランダなどへ防鳥用のネットを張って
侵入自体を防いでしまいます。
この方法はスズメ以外にも、
カラスやハト、
コウモリなどの侵入を防ぐことができます。
またスズメが止まりそうなところに、
針金が上向きになって
放射状になっているグッズもあり、
止まらせない方法も効果的です。
スズメの巣を勝手に駆除したら違反になる?
ここまでスズメに巣を作らせない
対策方法について紹介してきましたが、
作られてしまった巣は
駆除してもいいのでしょうか?
これは巣にスズメがいるかどうかで
違反かどうかが変わってきます。
スズメをはじめとする野生動物は、
鳥獣保護法という法律で守られ、
許可なく狩猟や捕獲をしてはいけない
決まりになっています。
もし巣の中にスズメや卵、
ヒナがいるのに駆除すると
法律違反になり罰則が与えられます。
そのため巣を駆除する場合には
住んでいる自治体の許可を
取る必要があります。
ですがヒナが巣立ちをし、
巣に親スズメなどいない場合は
特に許可を取らずに駆除することができます。
スズメの巣の駆除については、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒スズメの巣の駆除はどうする?正しい撤去方法について【取り扱い注意】
スズメの巣の駆除を代理で行ってくれる業者がある?
スズメの巣の駆除は、
- 巣を作り始め
- ヒナの巣立ち後
の期間に限り
自治体の許可がなくても駆除が可能です。
ですがヒナがいる場合も、
緊急性が高い場合は
自治体に連絡すると駆除の許可が
降りることがあります。
しかし高い場所にあるスズメの巣を
私たちが駆除するは容易ではありません。
また巣の中にはダニやノミなどが
潜んでいる可能性もあり、
マスクや消毒液などの掃除用具も
準備する必要があります。
そこで便利なのが、
巣を駆除してくれる
業者に依頼する方法です。
業者への依頼は有料になってしまいますが、
高いところの巣の駆除もしてくれますし、
駆除後の清掃や消毒もしてくれるので安心です。
スズメが家に巣を作ると縁起が良いって本当なの?
私たちの身近な存在でもあるスズメですが、
実は昔から縁起が良い鳥としても有名です。
スズメは厄をついばむとされ、
厄除けや商売繁盛の
象徴ともされています。
奈良時代の文献には、
珍しい白いスズメが産まれると
天皇に献上されたという記録もあるほど。
中国でもスズメは「瑞鳥」と呼ばれ、
縁起の良い鳥とされています。
まとめ
今回はスズメに巣を作らせないための
3つの対策方法や、
勝手に駆除すると法律違反になるのかなど、
気になる点を紹介してきました。
スズメに巣を作らせないためには、
天敵をモチーフにした物や
音などで追い払う方法のほか、
ネットなどで侵入自体を防ぐことができます。
また作られた巣を駆除する場合、
スズメのヒナや卵がある時に駆除すると
鳥獣保護法違反で罰則が科せられます。
どうしても駆除したい場合は、
住んでいる自治体に連絡をして
確認を取るようにしてくださいね。
繁殖期にはスズメのヒナを
保護する機会も多くなります。
そんな時はどうしたらいいか、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒スズメの雛を保護したらどうする?拾ってしまったときの注意点!
またスズメは古くから
縁起の良い鳥としても有名で、
家に巣を作られると幸せになると
言われています。
もしフンの被害などが特にない場合は、
そっと見守ってあげてくださいね。