ウグイス色の毛色と
目の白い縁取りが特徴的なメジロ。
全長約11cmのこの小さな鳥は
とても美しい鳴き声とかわいらしい姿で
私たちを楽しませてくれます。
そんな美しいメジロを
ぜひペットとして飼いたいと思ったとき、
どこで販売しているのか、
疑問に思った人も
いるのではないでしょうか。
実はメジロは許可なく飼うことは
法律で禁止されています。
今回はこのメジロを飼うのに
許可がいる理由や、
その美しい鳴き声について
詳しく解説していきます。
メジロの飼育の許可を取らないといけない理由とは?
日本のほとんどの山や市街地で
その姿を見ることができるメジロ。
ウグイス色の毛色から
ウグイスと間違えられがちですが、
メジロは目の周りに
白い縁取りがあるのが特徴です。
春先になるとその姿が見られ、
キレイな鳴き声で楽しませてくれますが、
許可なく捕獲し飼育することは
法律で禁止されています。
実はその昔メジロやヒバリ、
ウグイスなどは特に許可なく
飼うことができました。
ですが密猟者などによる乱獲や、
ペットの登録票を悪用するなどが多発したため、
2012年4月に捕獲や飼育が禁止されました。
メジロの飼育の許可を取らないで飼った場合はどうなる?
メジロをはじめとする野鳥は
鳥獣保護法という法律で守られていて、
許可なく捕獲や狩猟、
飼育をすることは禁止されています。
保護目的でやむを得ず飼育する場合は
自治体の許可が必要となりますが、
許可を取らずに飼育した場合、
- 6か月以下の懲役
- 50万円以下の罰金
のどちらかが科せられます。
ですが美しい声で鳴くメジロは、
3分間に何回鳴いたかを競わせる
鳴き合せ会と呼ばれる違法な大会もあり、
多く鳴くメジロは高額で取引されています。
そのため現在でも
違法に飼育したり捕獲する人たちが
後を絶たないのが現状です。
メジロを保護した場合はどうする?
ここまでメジロの捕獲や飼育を行うことは、
禁止されていることを紹介してきましたが、
ケガをしていたりしたメジロを
保護した場合はどうしたらよいのでしょうか。
もしケガをしたりしているメジロを発見したら、
まず自治体にどうしたらよいか確認をします。
自治体に連絡をする前に保護してしまうと
勝手に捕獲したことになり、
鳥獣保護法違反の罪に問われてしまいます。
どうしても「かわいそう」という
感情が先に生まれてしまい、
真っ先に保護しなけらばいけない気持ちに
なってしまいがちですが、
基本的に野生の動物は
自然の成り行きに任せるのが一番です。
保護によるストレスで
死んでしまうこともありますし、
野生に戻すのも難しくなる場合があります。
自分で判断する前に、
必ず自治体に連絡をするようにしましょう。
メジロの鳴き声の3つの種類とは?
ここまでメジロの飼育の許可の必要性や、
保護した場合の対処法について
紹介してきました。
基本的には飼育できないメジロですが、
住宅街や森なので比較的見かけることができ、
観察してみると特徴的な鳴き声があります。
ここではメジロの3つの鳴き声について、
動画を交えて紹介していきましょう。
1.チーチー
メジロの鳴き声1つめは、
「チーチー」という鳴き声です。
これは普段のメジロの鳴き声ともいえ、
地鳴きとも呼ばれます。
このチーチーという鳴き方は、
オスメス問わずに
普段のお互いのコミュニケーションとして
この鳴き方をするようです。
2.ピーチュルチー
2つめの鳴き声は「ピーチュルチー」です。
オスがテリトリーを主張したり、
メスに自分をアピールする求愛の意味で
鳴くことがあるようです。
おもに春先の繁殖期にかけて
この声で鳴く姿が多く見られます。
3.キュルキュル
メジロの鳴き声3つめは、
「キュルキュル」という鳴き声です。
これも2つめの鳴き声で紹介した
ピーチュルチーと同じで、
メジロのさえずりの一種になります。
こちらもオスがメスに
自分をアピールするために、
繁殖期には良く聞かれます。
メジロの鳴き声の「地鳴き」「さえずり」の違いとは?
メジロの鳴き声には
地鳴きとさえずりがあり、
それぞれ意味が異なります。
地鳴きはお互いの
コミュニケーションに使われる鳴き方で、
普段の会話として使われています。
また地鳴きはオスとメスの
両方がする鳴き方でもあります。
逆にさえずりは、
繁殖期にオスがメスにアピールしたり、
縄張りを主張するための鳴き声で、
さえずりをするのはオスだけになります。
メジロはオスもメスも同じ見た目をしていて、
外見だけでは区別がつきにくいですが、
さえずりか地鳴きかを聞き分けることで
区別がつくようになります。
もしメジロを近くで見ることがあれば、
ぜひこの鳴き声で判断してみください。
まとめ
今回はメジロを飼育にをする際に
許可を取る理由と、
鳴き声の種類について解説してきました。
少し前までは普通にペットとして
飼育することができたメジロですが、
乱獲や違法飼育者が多くなり、
現在では飼育や捕獲は法律で禁止されています。
また保護する場合でも
必ず自治体への確認が必要になり、
保護する前に確認を取らないと
法律違反で罪になる可能性もあります。
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値段や購入時の費用などは、
こちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒鷹のペットの値段はいくら?購入する場合の費用の相場を解説!
メジロはその可愛らしい姿のほか、
美しい鳴き声も特徴です。
ぜひ今回紹介した記事を参考に、
野生のメジロを見かけたら、
鳴き声も楽しんでみてください。