歴史的に有名な狂歌にも登場することで
世間一般的にも知名度の高いホトトギスですが
あなたはその鳴き声を知っていますか?
実はウグイスの鳴き声と勘違いされていたり
夜中でも大きな声で鳴いていたりと、
知られていないことが多いです。
特に夜中の鳴き声はうるさくて、
何の動物の声なのか分からないまま困っている…
という方も多いかもしれませんね。
実際に筆者も以前夜中によく鳴いているのを
聞いたことがあったのですが、今回の
調査でホトトギスだったと知りました…
ということで、今回はそんなホトトギスの
ちょっと迷惑な鳴き声の対策と、
ウグイスとの違いについて解説します!
ホトトギスの鳴き声が夜に響く理由とは?
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ホトトギスの鳴き声が夜に聞こえてくる
のにも実は理由があります。
その前に「そもそもホトトギスの鳴き声って
どんなの?」という方のために、
論より証拠!ということでYoutubeにあった
動画をご紹介します。
いかかでしょうか?
この鳴き声聞いたことある!という方も
多いかもしれませんね。
こういったホトトギスの鳴き声が夜
聞こえるのは暖かな5月中旬頃です。
というのもホトトギスは渡り鳥で、
暖かな5月中旬頃から日本にやってきて
まさに繁殖シーズンに入るためなんです。
鳴き声を発するのも必死にメスを呼んだり
縄張りを主張するためといわれています。
しかし繁殖シーズンは短いため、
パートナーを見つけるためには
昼夜問わず鳴き声を発して
アピールしないといけないんです。
中でも夜は周りも静かになっているため、
鳴き声もよく響き、アピール効果がある
ということで鳴いているという説もあります。
とはいえ、人間にとっては
睡眠の妨げになってしまうほどうるさいと
感じてしまうのも事実です…
そんなお困りの方のためにも
どういった鳴き声対策が
あるのか見ていきましょう!
ホトトギスの鳴き声が夜に響く場合の3つの対策とは?
夜聞こえてくるホトトギスの鳴き声には
今回ご紹介する3つの防音対策を
検討してみましょう。
ホトトギスは木に止まりながらでも
飛びながらでもとにかく鳴いてしまい
鳴き声自体をどうにかすることは難しいです…
なので音自体をシャットアウトする、
という方法がメインになります。
簡単に出来るものから大掛かりなものも
ありますので、騒音被害の大きさによって
検討してみましょうね。
1.カーテンでの防音対策
対策の中でも比較的安価に施せるのが
カーテンでの防音対策といえます。
カーテンが一枚あるかないかで外の音の
入り具合は意外と変わってくるものです。
また、最近は遮光・遮熱の他に
遮音効果のあるカーテンも販売されているので
そういったカーテンを利用すると
より効果が得られるでしょう。
2.防音ガラスに変える
少し大掛かりになってしまいますが、
可能であれば窓ガラス自体を防音ガラスに
変えてしまうのも有効です。
防音ガラスにしておけば外部からの音に
悩まされないだけでなく、中からの音漏れも
減らせるので多面的に効果が得られます。
ただしやはりガラス自体が高価な上、
取付工事費もかかってしまうため
高コストという点で手が出しづらいという
デメリットはあります。
そういった場合は、窓ガラスに自分で
貼り付けられるタイプの防音シートを
検討してみてもいいかもしれません。
やや高価ではありますがガラスほどではなく
自分でつけられるので工事費もかからないため
比較的低費用で防音ガラスに
近付けることが出来ますよ!
3.吸気口に防音スリーブを設ける
音が出入りしているのは
窓ガラスだけとは限りません。
気密性の高い部屋などは換気のために
吸気口が付いていて、そこから外の空気と
一緒に音も入ってきています。
なので、徹底的に防音をしたい!という
あなたは吸気口への防音スリーブを
購入して取り付けてみても良いでしょう。
さて、防音対策が分かったところで
ホトトギスと勘違いされやすい
ウグイスについてもご紹介したいと思います!
ホトトギスとウグイスの具体的な2種類の鳥の違いとは?
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「ホーホケキョ」という鳴き声を聞いて
ホトトギスだ!と勘違いする人がなぜか
多い印象があります。
これは、ホトトギスとウグイスの
関係性が影響しているためと思われます。
それぞれの特徴からその理由を
ご紹介したいと思いますので
マメ知識としてご覧ください!
1.ホトトギスの特徴
ホトトギスはカッコウ科の鳥で
体長も28cmほどと結構大きいです。
カッコウと聞くと、有名な習性として
他の鳥の巣に自分の卵を産み落として
代わりに育てさせるという『托卵』があります。
実はホトトギスも托卵をする鳥で、
ウグイスの巣に托卵をするんです。
そのためウグイスの巣の近くにはホトトギスが
いることも多く、セットで見られることで
鳴き声も勘違いされやすいと言われています。
2.ウグイスの特徴
一方ウグイスは、体長もスズメほどの大きさで
『鶯色』という色もあるように、
キレイな淡いオリーブのような色をしています。
特徴的な「ホーホケキョ」という美しい鳴き声は
日本三鳴鳥に数えられていて、春を象徴する
春告げ鳥として人気の鳥です。
ただ美しい鳴き声に対して見た目が
意外と地味なので、同じ春の鳥で
見た目も鮮やかなメジロと勘違いされる
ことも多いように思えます^^;
繁殖期は卵を4~6個産みますが、
先述したようにホトトギスによって卵を
取り除かれて別の卵を育てさせられてしまう
可哀そうな被害者でもあります…
まとめ
ということで、今回はホトトギスの
鳴き声の対策方法とウグイスとの違いを
ご紹介しましたがいかがでしたか?
ホトトギスは里山だけでなく、
都市部の住宅地などでも見かける野鳥で
鳴き声に悩まされる方も少なくありません。
だからといって、ホトトギスに絶対に
危害を加えてはいけません。
鳴き声の元を無くすのではなく、
今回ご紹介したような窓ガラスやカーテン
への工夫による防音対策を検討しましょう。
野鳥の鳴き声といったら、キジの鳴き声も
大きくて特徴的なんですよ!
⇒キジとは?鳴き声はケーンと聞こえる?性別と鳴き方の種類を解説!
鳴き声や托卵などホトトギスは厄介者の
イメージもありますが、春を象徴する
野鳥の一種でもあるので、防音対策をして
上手に共存するのが理想的ですね!