手乗りの小鳥ペットとしても
人気を誇り、長年愛されている
セキセイインコですが、
意外と攻撃的な面もあります。
人に懐きやすいと有名なので
ペットとして飼い始めようかと
思っていたのに、
性格が悪いという噂を聞いて迷っている…
なんていう方もいるかもしれませんね。
うちのセキセイインコは
性格が悪いから懐いてくれない!
と嘆いている人もいるかもしれません。
ですが、少し考えてみてください。
人間であっても、苦手に思う人がいたり、
嫌だなー、失礼だなー、と
感じる行動をされると怒りますよね。
確かに、セキセイインコには
それぞれ個体差があって性格も様々なので
全ての子が大人しいわけではありません。
しかし、性格が悪いからといって
懐かなかったり攻撃をしてくるのではなく、
そこには何かしらの理由があるのです。
今回は懐かなかったり、
攻撃的になってしまう原因について、
解説したいと思います。
セキセイインコが懐かない!
そもそも、懐いてもらうためには、
長い時間をかけて
信頼関係を築く必要があります。
飼い始めたその日からべったり
飼い主に懐く動物なんてのは
そうそういません。
セキセイインコも元々警戒心の
強い動物ですし、しかも
自分の何倍も大きな人間を恐がって
攻撃的になるのも仕方ありません。
懐いてほしい場合は予め、
すでに手乗りの状態の成鳥か、
まだ挿し餌の時期の雛を
購入するようにしましょう。
ですが、いくら懐いている子でも
いつでも言うことをきいてくれるとは
限りません。
懐いてくれないとお悩みの方の中には、
普段は大人しいけどたまに攻撃的だったり、
以前まではコミュニケーション
取れていたのに突然怒りだして
懐かなくなった、という人も
いるのではないでしょうか?
それには、セキセイインコの
ご機嫌が悪くなるタイミングや、
嫌われるような行動が関係している
かもしれません。
続いては、セキセイインコの
性格が悪くなってしまう原因について
解説いたします。
セキセイインコの性格が悪くなる5つの原因
出典 blogs.yahoo.co.jp/budgerigaryellow
どういったときに、
攻撃的になったり、
言うことを聞かなくなったり
するのでしょうか?
きっかけとして考えられる
代表的な5つの原因を
それぞれ解説いたしますので
見ていきましょう。
原因1.発情期
セキセイインコは
ある程度大きくなると、
暖かい気候などに発情期を
迎えるようになります。
発情期のセキセイインコは、
神経質でピリピリしており
外部からの刺激に敏感になっています。
なので、普段は懐いている子でも
発情期は攻撃的になることがあります。
具体的な行動について、
こちらの記事で詳しく解説していますので
発情期かどうか確認してみましょう。
原因2.換羽期
鳥には定期的に羽の生え変わる
換羽期という時期があります。
この時期は、新しい羽を作るために
エネルギーを消耗するため、
通常よりも体力が落ちていて、
警戒心が強くなっている場合があります。
体調も悪くなったり、食欲も落ちて、
イライラしがちになるので、
無理に遊ぼうとせず、
いつもより栄養価の高い餌をあげましょう。
原因3.爪切り
セキセイインコの爪は
野生のように自然に削れないので、
定期的に爪切りをしてあげないと
掻いたときにケガをする可能性があります。
ですが、ほとんどの子は
この爪切りを非常に嫌がります。
特に慣れないうちは時間もかかりますので、
その間ずっと身動きが取れず
なお一層嫌がります。
セキセイインコとしては
不愉快な思いをさせられた!と
爪切りの後は不機嫌になって
攻撃的になることもあります。
もし爪切りしてあげるのが苦手な方や、
少しでも嫌われたくないという方は、
動物病院に連れて行きましょう。
獣医さんが上手に爪を切ってくれますので
そういった爪切りのサービスを活用して、
プロにお任せしておくのも
嫌われないための対策になります。
原因4.無理に掴んでしまった
基本的に、セキセイインコは
背中側からがばっと抑え込むように
掴まれるのは非常に嫌がります。
よくあるパターンとして、
放鳥した後にケージになかなか戻らないので
痺れを切らして無理やり掴んで捕まえて、
ケージに戻してしまう場合です。
早く戻ってほしいのに!と
やきもきしてやってしまいがちですが、
かなり信頼関係に傷をつけます。
実際に筆者も1度だけ、
母に「窓を開けるから早くして!」と
急かされてつい掴んでしまいました。
すると、しばらくの間は
近づくと威嚇されてしまい、
ひどく後悔した記憶があります。
どうしても捕まえなければならないときは、
まず背後からタオルなどを被せましょう。
そしてタオルの上から掴むようにすると、
手が見えないので飼い主の手を
警戒しなくて済みます。
原因5.自分の方が偉いと思っている
セキセイインコも、犬などと同様に
自分とまわりの存在の関係に
優劣の順位付けをします。
飼い主に対して、
自分のほうが上の立場と
思ってしまっている場合は、
噛んだり威嚇してきます。
放鳥した際に、
肩や頭といった人間よりも高い場所に
いる時間が長くなると
こういった立場の逆転が起こりえます。
また、人間の視線よりも上に
ケージが置いてあるような場合でも
自分の方が偉いと思わせてしまいます。
出来るだけ日頃から
飼い主の視線よりも下の位置にとまらせたり、
ケージの場所も考慮しましょう。
セキセイインコのしつけ方
冒頭でもありましたが、
懐いてもらうには信頼関係を築くことが
何より必要です。
なので、しつけるというよりも、
日頃からのコミュニケーションを
大事にしましょう。
セキセイインコの状態をよく観察して、
体調が悪いのか、換羽期なのか、
発情期なのか、など把握することも
懐いてもらうための第一歩です。
原因が生理現象的なものであれば、
焦らず見守ってあげて、
飼い主側の行動が原因であれば、
フォローしておきましょう。
案外セキセイインコも単純で、
好物のシードをあげたり、
おやつをあげると許してくれることも…
まとめ
セキセイインコの懐きにくくなる原因や、
攻撃的になってしまう原因を
ご紹介してきました。
それぞれ個性や好き嫌い、
こだわりなんかも違ってきますが、
「性格が悪い」なんてことはありません。
そういった意味では
本当に人間と大差ないですね。
イライラしたり嫌がっているのも
ちゃんとした理由があって、
中には仕方のない場合もあります。
たまたま不機嫌で攻撃的
だったからといって
嫌いになったりしないでくださいね。
お互い少し時間を置いて
落ち着いたらまたコミュニケーションを
とってみましょう。
根本では人間のことを好きになってくれる
セキセイインコですので、
この動画のように可愛く甘えてくれる
こともあります!
ただし、発情対象になってしまって
吐き戻しをするようなら
こちらの記事も参考に注意してあげましょう。
⇒セキセイインコの吐き戻しをやめさせるには?時期で変わる対策まとめ
愛鳥から「この人は守ってくれる人なんだ!」
と思ってもらえるように、
日頃から少しずつでも愛情をもって
接してあげましょう。
そうすれば、いつか必ず
あなたの気持ちが伝わって、
愛鳥と最高の関係を築けますよ。