あなたは鴨とアヒルを見分けられますか?
そもそも、フォルムもそっくりで
色が違うだけのようですが
どういった違いがあるんでしょう?
ここで、多くの人が気付いていない
大きな勘違いがあるんです。
というのも、実は
鴨もアヒルも同じ種類の鳥なんです…!
筆者も長年全く別の種類だと思っていたので、
最近調べて知って驚きました…
今回はそんな筆者と同じように
驚いたあなたのために、鴨とアヒルの
違いについて詳しく解説していきます!
鴨とアヒルが実は同じ鳥の種類って本当なの?
にわかに信じがたいですが、
本当に鴨とアヒルは同じ種類の
鳥なのでしょうか?
まず、鴨もアヒルも同じカモ科に属し、
生物学的には同じ鳥に分類されます。
さらに言うと、鴨というのは鴈や白鳥を除いた、
アヒルを含めカルガモや
オシドリなどの鳥の総称なんです。
一般的に鴨といって想像するのは、
茶色や緑色の頭の鳥でマガモという
鴨の一種の場合が多いかと思います。
そして真っ白な体のあのアヒルは、
野生だったマガモを家畜化した鳥なので
結局は鴨ということになるんです。
なので、アヒルを見て鴨だ!というのも
マガモを見て鴨だ!というのも決して
間違いではないのでご安心ください(笑)
そうなると、かも南蛮など
食用に使われているのはどの鴨か
気になりませんか?
鴨のなかで食用に使われる鳥とは?
View this post on Instagram
鴨は日本ではかも南蛮を始め、
古くから食べられている食材でもあります。
お店で出される鴨料理に使われているのは
様々で決まってはいませんが、日本人の
嗜好に合うものとして脂の少ない食用アヒルや
合鴨のことが多いようです。
合鴨とは、家畜用として飼育されていた
アヒルとマガモを交配して生まれたもので、
合鴨農法としても活躍しています。
しかしそもそもアヒルはマガモを
家畜として飼い始めただけなので、
結局は厳密な違いはないとか…
と、ここまで様々な鴨が登場しましたので、
それぞれをまとめてみたいと思います!
鴨にはどんな種類がある?3つの鳥について紹介!
View this post on Instagram
改めて、結局鴨にはどんな種類がいるのか、
3種類にまとめてみましたので
参考にしてみてください。
これを見れば、あなたが想像した
昔小学校で飼われていた鳥や、
あの大人気キャラがどの種類なのか
分かると思いますよ!
1.アヒル
まずは、その真っ白な羽に黄色い
口と足が特徴的な「アヒル」です。
この真っ白なアヒルを日本では
シロアヒルという名前で呼ぶこともあります。
前の章で少し触れましたが、
このアヒルも元々は野生のマガモで、
ただ単に家畜として飼われていたマガモを
アヒルと呼んでいるだけなんです。
飼育自体はヨーロッパや中国で始められ、
それが北京アヒル、食用アヒルとして
日本にやってきたんだとか。
人に飼われるようになったことで、
必然的に野生のマガモよりも
飛行能力は下がってしまったそうです。
2.真鴨
そして続いては、真鴨(マガモ)の紹介です。
真鴨はいわゆるアヒルなどの大元となる種類で
野生のカモのことを指します。
カルガモは通年見ることが出来る鴨ですが、
真鴨は渡り鳥なので冬に渡来します。
特徴的な緑色の綺麗な頭部は、
鴨のイメージとしてよく使われているので
多くの人が鴨といって想像する
種類ではないでしょうか?
古くはこの野生の真鴨を捕まえて
食用にしていたようですが、現在は
貴重な種類の野鳥として保護されています。
3.合鴨
出典 blogs.yahoo.co.jp/garnet_spear
そして最後に合鴨(あいがも)の紹介です。
前述したように、合鴨とはアヒルとマガモを
交配させたものを指します。
どちらもマガモから生まれたので
厳密な違いはないですが、
肉質や臭いなどが野生のマガモよりも
食用に向いている種類と言えます。
また合鴨農法としても活躍しますが、
交配種である合鴨は野生に
返してはいけないため最終的には
食用にされてしまうことが多いそうです…
ちなみにこちらの動画で
可愛らしい合鴨の仕事風景を
見ることが出来ますよ!
鴨が3種類いるのには理由があるって本当?
View this post on Instagram
さて、ご紹介した3種類の鴨ですが、
生まれた経緯があります。
日本に限らずフランスや中国でも
食材として重宝されていた鴨肉ですが
手に入れる方法が野生のものを
狩るしかありませんでした。
そこで、家畜用として飼われ始めて
生まれたのがアヒルです。
しかしアヒルは大型なので
卵はたくさん産むものの脂肪が多く
それでいて肉が薄いのが難点でした。
そこで生み出されたのが、
真鴨との交配種の合鴨というわけです。
大元は同じ真鴨ですが、
勝手ではありながらも食文化とともに
変化を遂げてきたのですね。
まとめ
鴨とアヒルの関係について
なかなか衝撃的な真実をご紹介しましたが
いかがでしたでしょうか?
アヒルも合鴨も真鴨も大雑把には
同じ「鴨」であることは間違いないので
言い方の問題だったりします。
実際にフランスではアヒルも鴨も
同じ言葉で表すほど大差はなく、
日本特有の感覚かもしれません。
ちなみに今となってはちょっとした
高級料理で扱われる鴨肉ですが、
昔は雉肉のほうが高級だったそうです。
そんなキジの鳴き声の不思議について
こちらの記事にまとめていますので
興味ある方はチェックしてみてください!
⇒キジとは?鳴き声はケーンと聞こえる?性別と鳴き方の種類を解説!
可愛らしいアヒルも合鴨も同じ鴨だった
ということで1つ鳥のウンチクとして
覚えておいてくださいね^^